七五三 七歳お祝着を母から子へと…。今年は特に多かった様に感じています。
鹿の子絞りお祝着、生地の状態も良く、黄色く変色してしまった個所は袖口付近に少々。
それよりもお客様が気にされていたのは、身頃や袖の袂などにある金加工柄の劣化です。
長年大切に収納されていたお着物でも、金箔を張り付けている糊の劣化は防げません。
以前にも、柄がべとべとするくらい加工の糊が解けてしまったお着物を預かった事もありました。
今回お預かりしたお祝着は、所々剥がれてしまっているだけで、べたつく様子もなく、真鍮金をバインダーで解き上から塗っていく作業で仕上げました。
キラキラと艶も戻り、お祝着全体が明るくなった感じとなりました。
七五三シーズン終盤、お預かりした着物が無事に使えたかなと思いながら…、新しいお客様との出会いに感謝しております。
ありがとうございました。
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